28/02/2013
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■今週のアジア情勢
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今週の愛知淑徳大学教授・真田幸光先生の「東アジア情報」をお送りします。
[外国人の中国本土に対するひとつの評価ポイントについて]
潜在的な消費者の数、潜在的な労働者の数が多く、潜在的な経済成長の可能性が高い
中国本土は、それらが顕在化してきており、特に大量生産・大量販売型のスケール・
メリットを取りに行くマス・ビジネスの企業にとっては、やはり中国本土はそれがた
とえ嫌いであっても、無視する訳にはいかない状況にあると考えるべきでありましょ
う。一方でその中国本土は、市場開放をしつつあるとはいえ、外国企業に対してまだ
まだ様々な制約を加えているとも見られています。さてこうした状況下、中国本土の
主要紙である人民日報は、「米国の米中貿易全国委員会は、外国企業の対中投資に関
して、“中国本土市場の参入障壁の問題が顕在化しており、対中直接投資は一部で減
少してきている。調査企業の約1割が、外国企業に対する制限で中国本土への投資計
画を延期、または停止を余儀なくされた。”と答えている。」と報道しています。こ
の記事によると、今回の調査は230社を対象に実施したもののようであります。し
かし同委員会は、上述したようなコメントの一方でまた、「外国人税の投資計画の停
止の声が出ているとはいえ、しかし実際には、米中貿易関係は十分に良好と言える。
」と強調しています。即ち、「昨年の外国企業の対中直接投資は減ったものの、米国
企業の対中投資は小幅ながらも増加している。」とも説明しているのであります。更
にこれらの報道の中では、「米国、ドイツ、日本の企業関係者は、いずれも“中国経
済の先行きと投資環境を信じている。”と回答している。」と伝えています。
そしてまた米国の経済誌フォーブスは、「投資環境に変化が出ているとはいえ、中国
本土は依然、第一の投資先である。」とも指摘しています。そしてこれらを裏付ける
ように、中国本土政府・商務省によると、昨年1~11月のドイツの対中投資は前年
同期対比26%増となっており、日本も尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題の影響があ
ったものの、同期の対中投資は同11%増となっていると報告しています。
こうしたことから総合すると、外国人の中国本土に対する投資環境評価は依然として
高いものと見ておきたいと思います。