23/06/2026
【「コピーのコピー」の謎?日本の行政用語のちょっと深い話】
外国人クライアントの方から、ハッとするような質問をいただきました。
「指示された『住民票の写し』を送りました!」と渡されたのは、役所で取った住民票を、さらにコンビニで白黒コピーした紙だったのです。
詳しくお話を伺うと、
「だって、書類の案内に『写し(Copy)』って書いてあったから、コピー機で取った!」とのこと。
なるほど、それは本当にそのとおりです。
「写し」を直訳すれば「Copy」。私たちが普段何気なく使っているこの言葉が、日本語に慣れない外国人の方をどれほど混乱させているか、改めて気づかされる瞬間でした。
実は、日本の法律における「住民票(原本)」とは、役所のサーバー内にあるマスターデータそのもののこと。大元のデータは絶対に外に出せないので、窓口で印刷され公印を押されたあの紙こそが、「原本と相違ない公的な『写し』」なのです。
つまり、行政手続きで必要なのは:
⭕️ 役所やコンビニで発行された「公的な紙そのもの」
❌ それを自宅などでさらにコピーした紙
ということになります。
「日本の言葉は難しい!」と外国人クライアント。
こうした「言葉の壁」の裏にある制度の仕組みを、分かりやすく丁寧に紐解いて差し上げることも、私たち国際法務を扱うプロの大切な役割だと感じています。