02/08/2024
7月25日から、この動画配信サービスで地面師のドラマが配信されています。地面師とは、土地の所有者になりすまし、他人の土地を売却するなどしてお金をだまし取る、不動産取引における詐欺師のことです。
一般的に、不動産売買における代金の決済は、①司法書士による必要書類等の確認②買主から売主への売買代金の振込③売主の口座への着金確認という流れで進み、決済終了後には司法書士が法務局に登記を申請します。
決済に立ち会う司法書士は、売買の対象物件や当事者、その他登記に必要な書類について確認・説明を行い、登記に必要な書類がすべて整ったところで売買代金の決済を促しますが、地面師は、巧みに売主になりすまして司法書士の本人確認をかいくぐり、また、精巧に偽造した書類を用意して、司法書士が決済を促すのを待っています。
ここで、売主が偽者であることや書類が偽造であることが判明して決済を中止すれば地面師の計画も頓挫しますが、司法書士がこれらを見抜けずに決済を進め登記を申請してしまうと、詐欺であることが発覚するのは法務局で書類の偽造が判明して申請が却下されるタイミングになります。
つまり、買主が売買代金を渡した後、詐欺が発覚するまで数日間のタイムラグが発生し、その間に地面師は売買代金を持って行方をくらますことができる、というわけです(このような事情は、地面師による詐欺が成立しやすい理由の1つとも言われています)。
なお、買主にとっては、買ったはずの不動産の所有者になることができないうえに、支払った代金を取り戻すのも非常に難しいため、多額の損害が発生することになります。そして、ドラマでは描かれていないと思いますが、登記の委任を受けた司法書士がその責任を問われる場合もあります。
司法書士である身としてはこのドラマを見るのは少し勇気がいるところですが、世間一般では配信開始後に大きな反響を呼んでいるようなので、興味があればぜひご覧になってはいかがでしょうか。
※内容には、一部、性的な表現や暴力的な描写が出てくるシーンも含まれているらしいので、そういうのが苦手な方はご注意を。また、見る場合でも家族団らんの時間などは避けたほうが良いと思います。。。
綾野剛と豊川悦司が主演を務めるNetflixシリーズ「地面師たち」が、7月25日より配信開始。ナレーションが山田孝之、著名人が作品を絶賛するなど、配信直後からSNSで話題を呼び、日本の「今日のTOP