05/08/2024
茂原革新懇で講演させていただきました
2024年6月23日、沖縄慰霊の日。茂原革新懇のお招きをいただき、総会開催を記念して「憲法」についての講演をさせていただきました。
憲法というと、常に護憲とか改憲とかのイメージがついてまわり、この日も、演題として「改憲策動の現状と課題」などというオドロオドロしい垂れ幕が下がっていました。
ただ、この日は、少し違った視点で憲法のことを考える必要があるとして、二つのことをお話しさせていただきました。
第1にお話したのは、《憲法を護る》のではなく、国民はすでに日本国憲法を武器に、さまざまな場面で現状改革を進めていること、憲法が、暮らしや日本のあり方を変えていることをきちんと確認し、進んでいくべきだということでした。
最近の夫婦別姓や同性婚の動き、LGBTQの運動や、ジェンダーギャップを怒る世論、NHKの朝ドラ(【虎に翼】)で男女平等の憲法を紹介する動きなどは、まさに、憲法13条、14条、24条などが縦横に活かされています。13条の個人の尊厳や14条の平等権に言及する判例は、さまざまな場面で、きめ細かく、人権擁護の指針を示しています。
私たちは、このような憲法の条項に依拠し、生かし、これを武器とすることができているし、今後も、憲法を武器として闘うべきであるというような話をさせていただきました。
また、2番目には、「改憲」というと、いわゆる明文改憲のことをイメージしがちですが、実は、明文に手がつけられていないのに、改憲は進んでしまっているというお話をしました。
集団的自衛権行使を容認するとした閣議決定とこれを法制化した安保法。敵基地攻撃能力を認める閣議決定により進む軍事大国化。緊急時を口実に地方自治体に対する指示権を
認めた地方自治法の改正など。
これらは、これまで、長年、政府も含めて憲法上許されないことと解釈されてきたことですが、これが、改正手続を経ずに、立法や、単なる閣議決定で変更され、一人歩きしはじめようとしています。
昔、ドイツの革新的なワイマール憲法が、授権法という、ナチスに全権を与えるという法律によって葬り去られたことは歴史上有名ですが、これと同じことが日本で起きつつあるという話をしました。
憲法は、主権者の意思として、権力を縛るものですが、縛られているはずのライオンが、檻を壊して勝手に外に出てきてしまっていると評されるゆえんです。
明文改憲手続云々と言っている間に、憲法がなき者にされつつある現状を理解する必要があるという話をさせていただき、これを打ち破っていく運動の必要性を訴えさせていただいた次第です。