03/06/2026
【THE INNOVATORS】
2026年2月、私が拠点を置くシリコンバレーを発端に「SaaSの死(SaaS is Dead)」という不穏な言葉が急速に広まり、世界のテクノロジー市場を震撼させています。米セールスフォースをはじめとする主要SaaS(Software as a Service)企業の株価が急落し、市場は大きな動揺を見せました。この現象の直接的なきっかけとなったのは、AIスタートアップであるAnthropic社による新サービスの発表でした。彼らが提示した「AIが人間のPC操作を代行する」という未来像は、これまでの「人間がソフトウェアを操作する」というSaaSの前提を根底から覆す可能性を投資家に突きつけたのです。
しかし、この株価急落は突発的な事故ではなく、以前から進行していたある「決定的な格差」が表面化した結果に過ぎません。本稿では、「SaaSの死」の本質的な意味、その背景にある経済的な力学、そしてSaaS企業や日本企業が生き残りをかけて取るべき具体的な戦略について解説します。
【連載】「SaaSの死」が叫ばれる根本的な原因と企業が取りうる打ち手とは?
シバタ ナオキ 氏
https://www.authense.jp/innovators/7752/